France Jura地方でお世話になった
“Domaine des Miroirs”にて
Le temps des vendanges
— Oct.2016
Our Story
2016年春、私は31歳を目前にワーキングホリデービザを取得し、
一人フランスへ向かいました。
居てもいられなくなったのです。
自分の心をこれほどまでに揺り動かすこのワインを造るのは
一体どんな人なのか。どんな場所で、どのような想いで
造られているのだろうか……
それを実際に自分の目で見て、その場に身を置いて、どうしても肌で感じてみたかったのです。
ジュラ地方の生産者、ドメーヌ デ ミロワールでの研修以外には、
事前のアポイントもありませんでした。
自分の尊敬する大好きな生産者のもとで働きたい一心で、
造り手が集まる各地サロンを訪ね回り「手伝わせてもらえないか」と直接お願いし、有り難いことにいくつか縁あった生産者のもとで
住み込みで働けるようになりました。
彼らと寝食を共にしながら朝から晩まで働き感じたのは
彼らにとってワインづくりは、
その土地での暮らしに深く根ざしたものであること、
すなわちその地で生きていくことそのもの。
つくり手の一日一日の暮らしの営み、その積み重なりが
ワインとして表現されていく…
つくり手が暮らす地で、愛を注がれ健やかに育った葡萄を
自然のまま素直に表現し、ワインにする。
そんなワインを飲むと、彼らの生活や土地の風景が目に浮かび
生き生きとした温度感、そこに込められたエネルギーが
身体中に伝わってきます。
美しい完成された芸術品というよりは、良いも悪いもひっくるめた
"つくり手の生きた時間"がありのままに凝縮された飲み物でないか
と思うのです。
日本へ帰ったら何としても、そんな彼らのワインの素晴らしさを
伝えたい。それがフランス滞在中にかけてもらった
たくさんの愛への恩返しになると信じて……
そんな想いから、大切な仲間や家族が居る故郷・静岡に
夫婦ふたりでお店を開くことにしました。
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私たちが皆さんにお届けしたいのは
ひと瓶のワインと過ごす時間と
ひと瓶のワインが過ごしてきた時間です。
安藤貴規・沙友里